リハビリ記録
今回は歩行時の運動エネルギー、位置エネルギーについてお話しします。
歩行では両脚支持期で運動エネルギーが最大となり、単脚支持期で位置エネルギーが最大となります。
このエネルギーの変換効率を高めることで歩行における筋肉の仕事量を軽減し、歩行効率を向上させます。
この力学的エネルギーを歩行時の様々な現象に当てはめて考えていきます。
今回は立脚初期での踵接地が得られない場合を考えます。
対側の立脚中期で位置エネルギーが十分に得られていないことや同側の位置エネルギーが得られていないことが考えられます。
よく脳卒中片麻痺でクリアランスが低下している方に健側の重心移動を促したりしますよね?
これが対側の位置エネルギーを確保して麻痺側の踵接地を引き出しています。
また、麻痺側や患側の股関節伸展が不足して立脚後期が作れず、踵接地につながらないパターンもあると思います。
これらが踵接地に関係する力学的エネルギーかと思います。
明日の臨床でこの考え方を応用していければと考えています。