heel rocker
今回は歩行におけるヒールロッカーについて説明していきます。
ヒールロッカーにおける関節運動は足関節底屈が主です。
このヒールロッカーでの大きな役割は、よく衝撃吸収といわれています。
ただ私は重心を上方に持ち上げることが大きな役割かと考えています。
モーメントで各関節を見ていくと、足関節は背屈、膝関節は伸展、股関節は伸展モーメントが働きます。
それぞれ、前脛骨筋の遠心性収縮、大腿四頭筋の遠心性収縮、大臀筋の求心性収縮が働いています。
筋肉の収縮様式として求心性、等尺性、遠心性の順に負荷が大きくなります。
よく私たちは立脚初期では大臀筋の筋活動が重要と広く認識されていますが、意外と末梢部の筋活動も高いです。
特にこの遠心性収縮が必要な大腿四頭筋、前脛骨筋が重心を上方に持ち上げるのには必要な筋活動なので、大臀筋以外の部分を評価していくことも重要です。