立脚期の大臀筋
今回は上記のテーマで進めていきます。
床反力と関節モーメントで立脚期における大臀筋の筋活動を説明していこうと思います。
歩行中、床反力ベクトルは重心に向かって矢印が向けられています。
昨日お話ししたヒールロッカーの段階では股関節の前方を通っているため、股関節伸展モーメントが働き、大臀筋の求心性収縮が働きます。
ここまでは皆さん周知の事実だと思います。
ですが、このヒールロッカー直後は床反力ベクトルは股関節の後方を通り、股関節屈曲筋である、腸腰筋の遠心性収縮に変わってしまいます。
これがいつまで続くかというと、立脚期の最後までです。
厳密にいうと蹴り出しの際は腸腰筋の求心性収縮が働きますが。。。
何が言いたいかというと立脚期での股関節伸展はほぼ床反力で伸展しているということです。
(股関節のみに着目すると)
つまり、歩行においては大臀筋より腸腰筋の遠心性収縮を行えるかが重要で体幹アップライトの保持や蹴り出しでのパワーにつながると思います。