免荷期間のリハビリ
免荷期間のリハビリってちょっと難しくないですか?
私は免荷期間が終了した後のことを考えて治療を行っています。
よくあるのは全荷重の際に支持できるよう下肢の筋力を鍛えるだと思います。
ですが実際それできてますか?
結局、全荷重になってから2週間以上はかかるのではないでしょうか?
もっと他の部分に着目する必要があると思っています。
例えば、松葉杖で歩行するのであれば、免荷期間中から全荷重を想定した歩行練習をして、歩行できる健側、上肢、体幹の運動学習を図っていく必要があると思います。
そして荷重をかけられるようになった直後にすぐ練習や病棟導入できるように準備できれば良いと思います。
それで練習や病棟歩行の中で課題を探索して杖歩行に移行するなり、支持物なしに移行するなりしていくのがスムーズではないかなと思いました。
患者さんへの治療の説明
今回は患者さんへの治療の説明です。
私は1年目の時に口すっぱく言われてきました。
最近これが疎かになってきてるなと思って投稿させていただきます。
私は基本、患者さんの今の動作を見てから治療に入ります。
ですが、動作の分析を患者さんにわかりやすく伝える技術が乏しいため、そのまま治療を進めてしまうことがあります。
動作を行う→動作をフィードバック→患者さんの内観と比べる→目標→治療の説明
これが一連の流れかと思います。
これができるかできないかで患者さんとのラポールの形成もえられると思います。
「なんかよくわからないけど足の運動してきた」
って言われるより
「私これができないからこの練習してきた」
って言われた方が良くないですか?
常に患者さん目線で関わっていけるよう日々努めていきます。
患者さんへの予後の説明
今回は患者さんへの予後の説明についてです。
いろんなケースがあると思います。
はっきり言わなきゃいけないことやちょっと濁していうこともあると思います。
やっぱり予後のことなので基本「〜かと思います」と濁していうことが大半です。
ですが、回復期の長期的なリハビリをしていく過程でここまではできるけどここまでは厳しいといった部分をはっきり伝える必要があります。
いつまでも濁していると中々目標が定まらなかったり、リハビリ意欲の減退にも繋がりかねません。
まして認知機能が低下している方であればある程度予後のことをはっきり伝えないと受け入れられずリハビリ拒否や危険行動を引き起こしかねません。
伝え方は日々接しているセラピストが患者さんの性格に合わせて伝えていくしかありません。
ここができるかどうかでセラピスト自身も目標を立てやすく患者さんもついて行きやすくなると思います。
意外と病態の予後をすっ飛ばして臨床のテクニックを学びがちな印象ですが、そういった部分もセラピストのテクニックかなと思いました。
マッスルインバランス改善のための機能的運動療法ガイドブック 荒木茂
今回は「マッスルインバランス改善のための機能的運動療法ガイドブック」荒木茂の紹介をします。
この書籍は主動作筋と拮抗筋の筋のバランスを整えることを伝えています。
例えば股関節屈曲筋である腸腰筋の拮抗筋は股関節伸展筋の大臀筋となります。
ざっくりいうとどちらかが過緊張の状態にあるともう一方は不使用、つまり弱化筋であるという考え方です。
それぞれの筋のバランスを整えるためのセルフエクササイズや物を使ったエクササイズの方法がたくさん羅列している本です。
日々行っているエクササイズがどの筋を使用しているかの確認や、マッスルインバランスの状態によってエクササイズを使い分ける指標を学べました。
また、臨床で行っているいろんなエクササイズが評価になっていることを改めて感じた書籍でした。
読んですぐに使えるテクニックだらけなので、セラピスト必見の書籍です。
患者さんへの「タメ口」について思うこと
よく医療従事者なら患者さんへのタメ口を指摘されることがあると思います。
「人生の先輩だから敬え」「尊敬した態度で接しろ」など言われることがあると思います。
ですが私たちも大人です。さすがにこのことはわかっています。
ですがふとしたときにタメ口のような言葉を崩して接することはあると思います。
僕は「タメ口」まではいかないまでも言葉を崩す必要はあると思います。
なぜなら高齢者だからです。
私たちが仕事上使っている言葉は伝わりにくいです。
まして難聴の方では尚更。。
私たちは人と人との仕事なので、コミュニケーションが必須ですが、伝わりにくかったらリハビリになりませんし、日常のケアも難しいです。
私たちが不意に出る「タメ口」は患者さんに伝わるようにという思いから出ている言葉だと私は思っています。
ただ、私は言葉を崩しても語尾だけは「ですます調」で締めるように注意しながらコミュニケーションをとっています。
離床時間拡大のためのヒント
今回は離床を進めていく上でのヒントをお伝えできればなと思います。
そもそも離床する目的はなんでしょうか?
活動量の確保、認知機能低下の防止などセラピストの方であれば答えると思います。
私の病院でも上記の目的で塗り絵や計算課題、数独などを提供することがあります。
最近、思うのは離床するのは患者さんであって、私たちの目的は関係ないということです。
「それじゃ離床できないじゃん」
と思うかもしれませんが、逆の立場で考えてみて下さい。
自分が患者さんだったら
「こんな子供騙しみたいなのやってられるか」
「いつまでやってりゃいいんだよ」
って思います笑
だから離床を進めていくに当たって、まずは離床する目的を患者さんと共有できないと難しいかなと思います。
そういった意味では、「あの人とよくお話しするの」とかいってる患者さんは離床しやすいですよね。
場合によっては無理やり起こすこともありますが、何か患者さんのとっかかりやすい物を探していくこともセラピストの役割なのではないでしょうか?
それで、離床の内容ですが、私個人的には患者さんの生活に沿った物を提供できればと思っています。
例えば、家事を自分で行っていた方であれば洗濯物を畳んでもらったり、
趣味として行っていたものに近い活動を提供できれば離床しやすいし、患者さんも取り組みやすいと思います。
なんとなくプリント課題を提供したりしないようにしましょう。
絶対飽きます笑
居室の環境設定
今回は患者様の部屋の環境設定についてです。
回復期のリハビリではとても重要な部分にあたります。
患者様の行動を想定してチーム間で柵だったり、センサーだったりを話し合って決めます。
この前センサーを導入したのですが無駄鳴りが多く夜勤の看護師さんに迷惑をかけてしまいました。
なんとなく危なそうだから、多分起き上がったら何するかわからないからといった理由もあり、センサーの導入には慎重にならないといけないなと感じました。
患者様が危険行動を起こすのには何かしらの理由があります。
「トイレに行きたかった」「これならできると思ったから」「看護師さんが忙しそうだから」など、まずは行動を起こした理由を探ることが重要だったと思います。
また、プラスな目的でセンサーを使用することもあります。
「安静度変更して動作を見守ってほしいが、コールを押せないため」
など自立度拡大に向けて必要な過程にセンサーが必要な場合もあります。
改めて環境設定について考えさせられました。