WORK DRIVEN

仕事のパフォーマンスアップ

小脳系

運動失調についてお話しします。。

 

主に小脳半球、歯状核についての部分ですが、左記の部位は大脳小脳系の症状が現れます。

 

特にフィードフォワード系の部分です。

 

フィードフォワードとは運動を行う準備の段階でどのような運動を行うかを予測して筋緊張を高める役割があります。

 

いわゆる運動の「構え」の部分です。

 

これができないと自分が思ったタイミングで筋肉が収縮できないため、下肢挙上時に揺れが起きたり、歩行の立脚期で骨盤のswayが現れたりします。

 

重錘をつけたり、弾性包帯を使用するのはおそらく、感覚刺激で運動の構えや筋収縮を行いたい場所をわかりやすくするためなのでしょう。

「AI分析で分かった トップ5%社員の習慣」

最近はこのような仕事に関する本を読みがちです。。

 

今回は「AI分析で分かった トップ5%社員の習慣」を紹介します。

 

この本はトップ5%社員と一般社員95%に分けて仕事での行動を分析している本です。

 

実際にビジネスマンの状況をカメラ等で記録しているようです。(約1万8000人)

 

その中で私が印象に残ったのは、5%社員は周りを巻き込む力があり、否定的な言葉をつかないことです。

 

通常、仕事は上司、部下、チームで動くことが多いです。

 

医療従事者もチームとしての連携がとても重要です。

 

情報を共有し、「〜だからできないね」ではなく、「〜だからこれしよう!」

 

などプラスの言葉でチームの士気を上げれるように努めていきたいと思いました。

股関節③〜骨盤大腿リズム〜

前回の投稿で股関節屈曲運動は寛骨と大腿骨頭の適合面上に円錐状の運動をしているとお話ししました。

 

純粋に股関節屈曲運動を行うと股関節前面にインピンジメントを生じます。

 

そのため、骨盤の後傾による骨盤大腿リズムが必要です。

 

骨盤の後傾が大きい場合は腰椎の椎間板へストレスが生じやすいです。

 

後傾が小さい場合はインピンジメントを生じやすいです。

 

股関節疾患では骨盤の過剰な後傾による代償や骨盤後傾が乏しいことがあると言われているようです。

 

また、胸椎の動きも股関節の運動と連動していると言われています。

 

骨盤の運動に伴い腰椎の運動も相対的に行われますが、一般的に腰椎は可動性が低いものと言われています。

 

特に回旋方向への動きは乏しいため、胸椎の運動が股関節の運動の際にも影響を与えていると考えられます。

 

特に段差昇降やしゃがみ込みなどの股関節のダイナミックな運動の際には胸椎の回旋要素から股関節へのストレスの軽減や姿勢制御を行う場合があるので、

 

上記のような股関節を大きく使う動作では股関節に限らず胸椎の可動性もチェックする必要がありそうです。

股関節②

前回の投稿の続きになります。

 

股関節は円錐状の運動をしていると建内さんは述べています。

 

股関節屈曲、外転、外旋。

 

股関節伸展、外転、内旋。

 

骨の形状のみを考慮するとこの方向に円錐状の運動をするのが骨の適合性を考慮すると効率的であるとのことです。

 

また、股関節に負担がかかる動作をする時ほど、この骨の適合性が高い肢位で行なった方が力を発揮しやすく股関節への負担が少なくなると述べています。

 

歩行の立脚初期〜荷重応答期において水平面で考えると

 

骨盤回旋位にあり、股関節は相対的に屈曲、外転、外旋位になります。

 

私たちは自然と理にかなった動きをしているようです。

 

よく股関節疾患の方で歩行開始時の跛行や疼痛を認めることがあります。

 

前提として荷重時に疼痛がある患者さんであれば尚更。

 

荷重逃避のため、極力歩幅は小さくしようとします。

 

そのため、骨盤の回旋が乏しくなり、相対的に股関節屈曲、外転、外旋の動きが得られにくい状態に陥りやすいです。

 

その結果、骨の適合性が低下し、二関節筋が過剰に働き負担になるとも考えられるのではないでしょうか?

寛骨臼と大腿骨

建内宏重さんの「股関節 協調と分散から考える」を参考に投稿しています。

 

 人間の体の元は骨です。

 

骨と骨が離れてしまうとその関節の安定性は低下し、靭帯、筋肉に負担がかかってしまいます。

 

セラピストの間でいうメカニカルストレスですね。

 

股関節に着目すると寛骨と大腿骨があります。

 

それらは共に前捻角が存在しており、骨と骨はしっかり適合している状態ではありません。

 

骨頭被覆率という言い方でいうと股関節の被覆率は他の関節に比べて低いです。

 

また、この前捻角が大きくなればなるほど股関節の適合性は低下してしまいます。

 

例として臼蓋形成不全症では適合性が低下し、他の関節で股関節の機能を代償しています。

 

適合性を高めるには股関節屈曲、内旋方向に動かせば適合性が高まり、股関節への負担は軽減します。

 

私たちセラピストは正常の立位姿勢や歩行動作を目指そうとしがちです。

 

股関節周囲の形状によっては正常な立位、歩行を目指すことがかえって他の関節への負担になることがあるので、注意が必要だと思います。

床反力と下腿三頭筋

今回は歩行における下腿三頭筋の役割をバイオメカニクスの観点からお話しします。

 

床反力で考えると、静止立位では床反力は足関節の前方にあります。

 

歩行開始ではこの床反力が足関節の後方に移動します。

 

この時にモーメントで考えると、

 

足関節背屈の内部モーメントが働きます。

 

そのため、下腿三頭筋を緩める必要があります。

 

立位での下腿三頭筋の筋活動が静止立位での床反力を支えているといっても過言ではないと思います。

 

つまり、床反力≒下腿三頭筋の筋力とも言えます。

 

そのため、フリーハンドでの立位保持が困難な方は歩き始めの1歩が出しにくいことに加えて、歩幅が減少してしまうことにつながります。

 

下腿三頭筋は大事ですね。

 

 

歩行中の下腿三頭筋の役割

先日、バイオメカニクス系のセミナーに参加しました。

 

下腿三頭筋が立脚中期〜後期で働く力のピーク値は80Nmにもなるそうです。

 

これは私たちが腕を水平外転した際に手に8キロの重りを持つ程度の力です。

 

めちゃめちゃ強い力ですよね?

 

立脚初期からの大臀筋、中臀筋等の問題もあると思いますが、前型で歩行している方や立脚中期から後期での推進力が乏しい方は下腿三頭筋の出力が乏しいから。

 

で片付くのではないでしょうか?

 

下腿三頭筋に相当な力が必要なんですね。。。

 

結構下腿三頭筋のMMTがしっかりできてない患者さんが多いのでなるほどなと思いました。

 

純粋にMMTではどの程度の力が必要なのかにもよりますが。。