最近は「回復期のリハビリ」って何だろう?と考えることがよくあります。 1年目の頃は自宅復帰に向けたリハビリだと思っていましたが、考え方がいろいろ変わってきました。 最近私が思う回復期のリハビリとは、 ”患者さんの人生の選択肢を広げること”だと思…
今回は床反力と歩行についてアウトプットします。 歩行中に床反力が一番高いのはどの相だと思いますか? 答えは立脚後期です。 床反力は歩行周期において二峰性のグラフを示します。 一つ目の山は荷重応答期、二つ目の山は立脚後期になります。 ここの二つの…
今回もセミナーに参加した際の感想です。 今回はバイオメカニクス系の講義でした。 皆さんは立位時の重心が歩行のどの周期に当てはまるかわかりますか? 私は立脚中期かと思いましたが、実際は荷重応答期のあたりのようです。 なぜなら遊脚肢が浮いている時…
脳画像のセミナーに参加しました。 視床についての説明でした。 視床の部位によって連絡繊維との関係性を話されていましたが、 大きくみると視床の腹側核は運動の発現、筋緊張をコントロールしており、背側核は姿勢定位に関係しているとのことです。 また、V…
今回は「コーヒーを飲む人はなぜ健康なのか?」(石原藤樹)を紹介します。 私自身コーヒーを1日に4杯程度飲むので、コーヒーで健康になれるのなら!と思い読んでみました。 超簡単に要約するとコーヒーの中に含まれているクロロゲン酸とカフェインが糖尿病…
2度目の緊急事態宣言により外出練習や家屋評価を行えなくなりました。 そのため、休日返上で患者様の外出ルートを下見してきました。 退院後の買い物の際に歩行器が必要だと思っていた方でした。 実際に見てみると、歩道が狭い。。。。 歩行器では絶対に通…
先日ニトリでソファを購入しました。 年末年始であり、在庫処分品として安売りしておりお安く購入できました! その商品がこちら! アームレスソファ(シートン2)です。 今回のこのソファを選ぶ上で ・20000円以内 ・首まで背もたれがある ・暗めの色 ・幅…
最近は腹臥位での治療を多く行っています。 大学時代から腹臥位は体の負担になるからやらない方がいいと言われてきました。 ですがやってますし、やれてます。 その方が脊柱や骨盤の治療がしやすいですし、大臀筋の強化や股関節伸展可動域の改善を図りやすい…
最近は病院のセラピストの愚痴が多いですが、今回はちゃんと尊敬してますよっていう内容です笑 確かに今までの投稿の通り納得いかない部分もあります。 ですがやっぱり経験している年数には到底かないません。 イレギュラーに対応する力が全然違いますし、何…
今回も愚痴っぽくなってしまいます。すみません。 最近は患者さんの今の動作能力より高い動作を行うことを考えてリハビリしています。 覚醒状態が低く、(JCS2桁)車椅子端座位でも声かけへの反応がない方のリハビリを行いました。 元々施設にいた方で自立…
先日、中山直樹先生のセミナーに参加しました。 その中でセラピストはジェネラリストのスペシャリストを目指さなければいけないと話していました。 このセミナー終了後に自分の病院を客観的に見るとこの言葉が頭から離れませんでした。 「この疾患にはこの治…
リハビリの意欲があまりない患者さんっていますよね? 目標がない、時には死んだ方がいいなんていう方もいます。 まずは目標や生きがいを見つけることかと思います。 私も過去にリハビリ意欲が全くない方がいましたが、病院の庭で散歩をすると とても気持ち…
今回は私が患者様への声かけについて気をつけていることをお伝えします。 回復期病院では自宅復帰に向けて自立度の拡大を図っていく病院であるため、転倒のリスクと向かい合わせにあると思います。 その転倒の原因として「看護師さんが忙しそうだから自分で…
日々の臨床の中で治療するポイントは抑えていても ここを歩行のこの相に活かしたいな〜 ここを起立に活かしたいな〜と思いながら行うのですが どうしてもいつものexをやってしまいます。 治療の幅がとても狭いことが悔しいです。 こういう時は自分の体で動い…
この前病院でMTGがありました。 その際に覚醒をあげるためにどうやって介入していけば良いか? と質問がありましたが、 結論は出ず。 機能を維持することも必要みたいな流れになって ポジショニング、車椅子の選定、シーティングなどの話が中心になってまし…
心臓リハの話をしていきます。 新しくCABG(冠動脈バイパス術)の術後の方のリハビリを担当させていただいています。 動作能力は高く、入院時からADL自立、歩行も院内自立レベルにありました。 しかし耐久性の低下を著名に認め、約100mの歩行でボルグスケ…
前回との続きです。 それではどうやってそれらの要因を排除するか、ですが。 まずは姿勢、歩行分析が必要です。 ここが必要であるのは言わずもがなだと思いますが、これが難しいんですよね。 ただ、IC〜Mstだけをピックアップして、それぞれの相で必要な動き…
前回との連続投稿です。 それではどうやって位置エネルギーを高めていくか、ですが。 IC〜Mstが重要となってきます。 骨盤から末梢部の運動としては 骨盤は軽度前傾を保持 股関節は伸展、軽度外旋、内転 膝関節は伸展 足関節は背屈位→底屈→背屈 となります。…
前回投稿の続きです。 今回は身体重心を上方に移動することがクリアランス向上につながる理由についてです。 力学的エネルギーに基づいて考えると立脚中期は位置エネルギーが最大になります。 立脚後期は運動エネルギーが最大となります。 クリアランス向上…
よく歩行時のクリアランス低下の方に対して Tst〜Pswの形成不十分をあげることが多いですが、 IC〜LRで下肢伸展形成不十分で位置エネルギーを得られず、Tst〜Pswにつなげられない方が多いような気がします。 最近はこの立脚初期で身体重心を上方に移動できる…
体幹円背の方への運動療法についてです。 よく体幹円背している方に「体を起こしてください」と言ってしまいます。 一時的に起こせますがすぐにまた体が丸くなってしまう方もいるでしょう。 そんな方に上肢の前方リーチで体幹の筋力強化を行っていると解釈し…
昨日Twitterにてとあるツイートを拝見しました。 「医者は命を救い、療法士は人生を救う。」 本当にその通りだなと感じます。 自分の病院の役割としては回復期病院なので在宅復帰が大きな目標ですが 本当にそれに従ってリハビリを行えているかを考えたときに…
今回は歩行時の運動エネルギー、位置エネルギーについてお話しします。 歩行では両脚支持期で運動エネルギーが最大となり、単脚支持期で位置エネルギーが最大となります。 このエネルギーの変換効率を高めることで歩行における筋肉の仕事量を軽減し、歩行効…
今回はフローズンショルダーの説明です。 フローズンショルダーとは凍結肩とも呼ばれています。 いわゆる四十肩、五十肩のことです。 肩が上がらなくなってしまう疾患です。 肩が上がらなくなってしまうのは、肩甲上腕関節を構成する関節包と関節の動きを良…
今回は対象者への声かけの仕方についてお話しします。 普段何気なく「痛いところはありますか?」「今の動きは痛みはありましたか?」などいちいち痛みを確認していませんか? 疼痛のある方に対しては自分もよく聞きがちです。 痛みについて質問されると今は…
今回は回復期病院ならではの家屋評価についてです。 回復期病院の役割として在宅復帰が一つ挙げられます。 簡単に言うと急性期病院で状態が安定してきた人が急性期病院の入院期間を終えてももう少しリハビリをすれば自宅に帰れる人が回復期病院にやってきま…
今回は対象者へのフィードバック(以下FB)についてお伝えします。 現在はSNSが発展してきており、それに伴い、炎上、アンチコメント、誹謗中傷などの言葉が出てきました。 私もTikTokを視聴しているのですが、私たちの生活を豊かにするために様々な分野の情…
今回は膝サポーターについてです。 普段リハビリでTKAの術後や膝関節痛がある方に膝のサポーターを提案することがありますが、膝サポーターにはどんな目的、効果があるでしょうか。 ・膝関節の安定化による疼痛の軽減 これに尽きると思います。 しかし膝サポ…
昨年くらいからオリックスバファローズの山本由伸投手が活躍し始めましたよね。 練習としてジャベリックスローを取り入れていることは野球ファン、野球を行う方であれば一度は見たことがあるのではないでしょうか? ふと今日の休み時間に槍投げを意識しなが…
頸髄症を発症し、既往の半月板損傷のため可動域制限はないが、荷重時痛のある方を担当させていただいています。 前院では右の背筋痛もあり1ヶ月近く疼痛が残存していたそうです。 右下肢荷重時は膝関節は内反しており、歩行においては右Stanceで荷重逃避が…